声劇・ボイスドラマの台本制作を6年間した私のノウハウでお伝えします

こんにちは!SoundStardust監督のKen。です!

結局、ボイスドラマ制作ってどうやるんでしょうか?というのを初心者にもわかりやすく解説できればと思います。今回は台本制作にフォーカスをあてて、記事を制作してみました。

・これからボイスドラマ(声劇)制作を行ってみたい!
・自己流でやっているので制作までの詳しい手順を知りたい
・自分自身の制作の流れを見直したい

そんな方におすすめの内容となっていますのでぜひ最後までご覧下さい!

思うままに!描きたいままに!で制作できる人も多くいると思います。しかしながら、さあ書こう!で執筆を始めた結果として挫折してしまう人もいると思います。私も当初はそうでした。そして、私はこの手順で制作することで自分の挫折を防いでいます。何か一つでも参考になればとても嬉しく思います。

目次

作成したい台本の概要をまとめる(テーマ・世界観・ターゲット)

書きたいテーマを考える

自分がよく考えるのは、誰にどんな物語を届けたいのかを考えています。自分がこんなシーンを書きたい、届けてみたいなといったものができたら制作に入ることが私の場合は多いです。

「テーマ」というとすごく大きなもののように思えますが、ざっくりしたもので良いですし、執筆していく中で変わっていくこともあると思います。書き始める前にざっくりと書き起こして置くくらいでOKです。

テーマ例

・友情とは儚いものだ
・何気ない日常は尊いものだ
・魔法世界のバトルシーンを壮大に!
・クスッと笑える日常を描く

大事なことなので、もう一度書きます。
難しく考えすぎないことです!

世界観を整理する

テーマを決めたら次は世界観を考えます。書きたいテーマに合わせた世界観を考えていきます。
極端な例ですが、クスッと笑える高校生男子の日常を描きたいとした時に、中世ヨーロッパの世界観を当てはめるのはちょっと違うとはなりませんか?とはいえ、最近素人の私からみても多種多様な世界観の設定があると思うので気楽に考えていきましょう。

世界観に必要な情報

世界観の簡単な設定を作ってみましょう。ある程度定型化ができていると、お話を書きやすくなります。いきなり膨大な設定を考えると手が止まってしまうと思うので、年代、場所、人で考えるとわかりやすいかもしれません。

【年代】
・古代
・現代
・中世
・西暦〇〇年 などなど

【場所】
・日本
・ニューヨーク
・魔法大陸
・IT企業の裏側
・シカゴのマフィア

【どんな人がいる?】
・人間
・亜人や獣人
・魔法使い
・天才ハッカー
・片腕しかないハンター

細かく作成しようと思えば、いくらでもできますが書き始めないと物語は終わらないので、まずはこの3点に絞って世界観を簡単に構成してみましょう。

その他考えておくといいこと

ターゲット層の設定

男性向けや、女性向けでも共感しやすいターゲットは異なります。
20代と中学生でも、感動するポイントは違います。
この辺りのお話をすると、よく「いろんな人に届けたいです」というお声を耳にします。
しかし、ターゲットを絞った方がより多くの人に届くことも多いです。

初恋の男の子へ、一生懸命告白する女の子のシーンがあったとします。多くの人が告白を行う女性に対して感情移入して応援したくなることでしょう。しかしその女の子が1週間ごとに違う男性に告白し続けていたらどう思うでしょうか。あなたなら、このキャラに共感して物語に心動かされるでしょうか?

前提として、様々なお話の構成はあります。これは極端な例ですが、ターゲットを絞った物語は多くの共感を呼びます。「だれでもいい、多くの人に届けよう!」という認識で書くと、逆に印象に残る物語になることは少なくなります。ぜひ、物語を届けたい人を絞って作成してみてください。
個人的には、シチュエーションボイスなんかは特にこれが特に当てはまりやすいです。

設計図をつくる(プロット・箱書き)

概要を作成したら、早速文章に・・・となるその前に設計図としてまとめてみましょう。最初に俯瞰した視点で骨組みを作成しておくと物語がブレにくくなります。家を建てることに例えるならアイディアを元に図面におこしてみる作業となります。私の周りでは、想定の尺を超えてしまった。そのような声を聞くことが多いですがこの作業を行うことでそう言ったトラブルもなくなります。
あくまでも私が過去書いてきたやり方の総まとめみたいなものなので使えそうなものだけ使用してみるでも全然構わないです!

プロットの作成

なぜ作るの?3つの理由

最初は、私自身もプロットはほとんど書いていませんでいた。ただ、いいものを作りたい、長い物語を書いてみたとなった時にキャラブレや物語の方向性が定まらず、途方に暮れてしまってからは作成するようにしています。
というわけで、簡単に書く目的を三つにまとめてみると以下の通りです。

  1. 迷子防止 – 書いてる途中で「あれ、何の話だっけ?」を避ける。これ起こります、ええ。
  2. 効率アップ – 後から大幅修正するより楽。これ事故っていることに後から気がつくと気力がゴッソリ持っていかれます。
  3. 自信につながる – 道筋が見えると安心して書ける。安心感が自分の場合とても大事だと感じてます。

どんな方法でプロットを書いているの?

「実は、みんなバラバラなんです」このあたりは、自分もネットやいろんな本を読み漁り調べてみたのですが結構違います。どこまで行っても自分に合ったプロットを作成してくださいとのこと・・・。というわけで自分が過去リサーチしたものをまとめるとこのような形になります。

  • 詳細派: 1万5000字の超詳細プロット
  • シンプル派: 結末と通過点だけメモ
  • 感覚派: 映像が浮かんだら書き始める
  • 構造派: 起承転結や三幕構成をしっかり組む

→「正解がないからこそ、自分に合う方法を見つけよう」

ちなみに自分は構造派です。
起承転結でまとめることが多いですかね。自分の場合は、構造化してみて、書いたら面白いかどうか、自分が面白いと感じるかどうかを確かめる作業にもなっています。

大切なのは、自分なりの道筋を立てられているかです。

まずはコレから試してみよう

とはいえ、いきなり書き始めるのも大変だと思うので簡単にこれだけまとめればいいかなと思うステップをまとめました。

超シンプルな3ステップ

  1. 主人公を決める(どんな人?)
  2. 問題を決める(何が起こる?)
  3. 結末を決める(最後はどうなる?)

例:「高校生の恋愛もの」の場合
– 主人公:内気な高校2年生の男子
– 問題:好きな子に告白できない
– 結末:勇気を出して告白、成功する

箱書きのおすすめ

コンセプトや設定を作ったら、早速!っていってテキスト作成のソフトを開いたり紙に書き始める人が多いと思うし、自分も昔は割とそうでした。短編ならこの作業はいらないときも多いけどしっかり構想を固めていくなら必要な作業だと思ってます。

そもそも箱書きって

「箱書き」とは、一つひとつのシーンを“箱”に分けて整理する作業のことです。大前提、必須ではないかなと思う一方で私としてはこの作業をやるか否かで、物語のまとまり感がだいぶ変わるかなと思っているのでこちらに記載して見ることにしました。
ホワイトボードやカードを使って、それぞれのシーンを時系列に並べていくことで、物語全体の流れを視覚的に把握できます。この方法を使うと、自分が書こうとしている物語を客観的かつ俯瞰的に見ることができるため、矛盾点を発見しやすくなり、構成をより面白く改善していく際にも役立ちますよ!

箱書きの構造

大箱

  • 起承転結の基本構造を定義
  • 物語全体の流れを4つの大きな枠で整理
  • 各部分の役割を明確化

 中箱

  • アクション・リアクションを詳細化
  • 登場人物の感情や気分を反映
  • 臨場感のあるエピソードを構築

小箱

  • 具体的なシーンまで細分化
  • 実際の脚本に近い詳細レベル
  • 演出や台詞のポイントも含む

箱書きのメリット

全体像の把握

  • 物語全体を俯瞰して見ることができる
  • メインテーマから逸脱することを防げる
  • 作者が物語のゴールを見失うことを避けられる

構成の柔軟性

  • シーンの入れ替えや削除が容易
  • エピソードの追加や修正が簡単
  • 脚本段階での大幅な構成変更を避けられる

特に、自分がメリットと感じているのは書いているうちに「あ、なんか違う」となり、手が止まる回数が減ったことです。ちょっと大変だと思いますがぜひ、下記の手順で試してみて欲しいです。

STEP
前準備

プロットを準備します

STEP
シーン分割

プロットを具体的にシーンわけをしていきます

STEP
構成検討

シーンの順番を検討していき、必要に応じて並べ替えていきます

箱書きとプロットの違い

項目プロット箱書き
目的ストーリー全体の内容や流れを把握するためストーリーの構成(シーン展開)を考えるため
内容ストーリー全体の大まかな筋立て・あらすじストーリーのシーンごとの展開・あらすじ
詳細度ざっくりと全体の流れを決めるプロットを基に細部まで作り込む

魅力的なキャラクターを考える

キャラクター設定シート活用法

キャラクターの設定もこの時点である程度固めておいた方が一貫性を保つことができます。
以下の項目を参考にキャラクターを構成してみるとわかりやすいかもしれません。複雑に考えようとしすぎると手が止まってしまうので考えすぎず書き出してみましょう。全て設定することはありません、ご自身が書こうとしている物語に必要なものから書いてみると良いです!なお、下記の項目は参考程度にしていただき、慣れてきたら自分なりの設定を見つけていくのがベストだと思います。

  • 性格
    • 内向、外向なのか
    • 喜怒哀楽のうち、目立っているのは?
    • 対人関係においてはどのポジション?
      • リーダー気質
      • 周りをフォローするのか
      • 1人を好む
      • 誰とでも広く仲良くできる
      • 一定の人物と深く仲良くする
    • 行動パターンはあるのか?
      • 大胆に行動する
      • 慎重に行動する
      • 早く行動する
      • ゆっくり行動する
    • 思考の方向性は?
      • 理想主義
      • 現実主義
      • 理論的
      • 直感的
  • 容姿・思考
    • 年齢
    • 性別
      • 世界観よってはオリジナルのものを作成しても可
    • 職業
      • 世界観よってはオリジナルのものを作成しても可
    • 習慣
    • 身体的特徴
    • 行きつけ場所
  • エピソード
    • 境遇
    • 生い立ち
    • 成功体験
    • 失敗体験
    • 恋愛関係

共感性が高い主人公の特徴

カール・イグレシアスさんが書いた著書、「感情」から書く脚本術では魅力的かつ共感を呼ぶ主人公には4つのタイプが存在すると言います。

英雄タイプ

このタイプの主人公は、「迷わない」「疑わない」「悩まない」
いかなる場面、状態であっても心が折れず物語の中で発生している問題に立ち向かい解決へと導いていく特徴が強く目立つ。この主人公は「私と同じだ」で共感を呼ばず「私も、あんな風になりたい!」といった憧れを作ることで物語に触れた人を惹きつけていきます。

普通の人

このタイプの主人公を設定するときは、超人的な能力を保有したりせず我々に近しいと思われることで、共感性を呼ぶタイプです。自分に対する疑念や、降りかかる困難に立ち向かいながら成長していく姿を描くことであらゆる人にその魅力を振る舞います。著者いわく、必ずユニークで、複雑さをともなった人格にすべきと書いており、普通の中でも突破できる何かを人格に求めているように示唆されます。

負け犬型

読者に対してあえて、下に立つようなポジションにすることにより同情という感情で引きこみやすくなるとのこと。自己肯定感を徹底的に低くなるように設定し、身体的、社会的、精神的にもなにかしら恵まれない状態にする。そこからの成長を繰り広げつつ、最後には「本当にその生涯を君が乗り越えられるのか?」といった緊張感を生んでいくことで魅力的に映るように昇華させていくことができる

音声作品ならではの台本の書き方

表情を視覚情報で

シナリオを作る際には、「絵がない」という前提を意識して進める必要があります。ただし、説明セリフを多用しすぎると全体のテンポが悪くなるため注意が必要となってきます。おすすめの方法は、説明をキャラクターのセリフに自然に組み込むことです。表情を連想させるセリフがあると、聞き手に伝わりやすくなります。

また、シチュエーションボイスの台本であれば、タイトルに設定を盛り込んでから書き始めるのも有効な手段です。ポイントは、聞き手の想像力をかき立て、脳内で情景を膨らませてもらえるように工夫することですね!

音声作品ならではの台本の書き方

ト書きを他の通常の演劇に比べて増やすと、自分の理想通りの動きであったりイメージの共有が可能となっております。(私、自分でディレクションを行うことがほとんどなので省略してしまうことが多いですが・・・)

ト書きとは

脚本を構成する3つの基本要素の一つで、セリフ以外の登場人物の動作や表情、場面の状況などを記述する部分です。映像化のための重要な指示書としての役割を果たします。

絵がないのがハンデと思われがちのボイスドラマですが、個人的にはだからこそ、聞いてくれた人に対してさまざまな想像を掻き立てることができ、漫画やアニメといったコンテンツとは違った味が出せると私自身が長年制作をしていて思うことです。

今回だけでも結構なボリュームになってしまったので、「いいセリフづくり」とはの部分はまたいずれ記載してみたいと思います。感想だったり、意見だったりあればぜひ教えてくださいね!

では!

サムネイルイラスト:みつき

参考図書

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